「くまモン、毎日ご苦労さん。いつも頑張ってるから今日は僕が肩をモンであげるよ」
「お兄さん、サンくま~☆でも、もうちょっと左がいいカモン」
「おっ!お客さん、凝ってますねぇ~」
「お兄さん、そういえば今日は『くまもとサプライズin東京』のお仕事じゃなかったかモン?」
「おっ、さすが~、部長!今日は『蘆花恒春園』に行く予定だよ。ちょうど桜も咲いているから花見もできるかもね。」
「ばっ!花見なのかモン!?早く行きたいモン!」
「お兄さん、弁当持ったかモン?場所はとってあるのかモン?急がんと場所がなくなるモーーーン!」
「はいはい、じゃあとりあえず行ってみようよ!(花見じゃないんだけどなぁ~・・・)」
「くまモン、こちらの方が今回の情報を提供くださったSさんだよ。Sさん、今日はよろしくお願いします。」
「Sさん、情報サンくま☆お花見楽しみだモン(ほんとは花より弁当が気になるモン・・・)」
「くまモン・・・くまもとサプライズin東京のお仕事が花見のわけないじゃない。公園の名前をよく読んでみてよ。
ここは、くまもとが生んだ偉人『徳富蘆花』の旧邸が残る公園なんだよ。」
「ばっ!」
今回くまモンがやって来た、「蘆花恒春園」は、『不如帰』『自然と人生』『みみずのたはこと』などの名作で知られる明治・大正期の文豪、徳冨蘆花(健次郎)と愛子夫人が、後半生を過ごした住まいと庭、それに蘆花夫妻の墓地を中心とした公園なんです。
蘆花は明治40年2月まで、東京の青山高樹町に借家住まいをしていましたが、土に親しむ生活を営むため、当時まだ草深かった千歳村粕谷の地に土地と家屋を求め、「恒春園」と称し、昭和2年9月18日に逝去するまでの約20年間、晴耕雨読の生活を送りました。
「恒春園」という名は、作品「新春」がでた大正7年に蘆花自身が命名しました。
「「母屋」だモン!」
「茅屋」とは草ぶきの屋根の家という意味です。
当時の生活が伝わってきますね。
「かまど」に興味津々のくまモン。
「美味しいご飯が炊けるかモン」
「母屋にあがらせてもらおうか、くまモン」
「お兄さん、スリッパが入らんモン」
蘆花が愛子夫人に明治41年に買い与えたタンスです。背面には蘆花による裏書きが残されています。
「年季の入った良い風合いだモン」
「くまモン、触っちゃダメだって!」
こちらは母屋につながる「秋水書院」。
この建物は濾過が烏山にあった古屋を買い取り移築したしたもので、通称「奥書院」の名もあります。
くまモンが手を振ってるのが見えますか?
こちらは「梅花書屋」。
梅花書屋の名称は、蘆花の父・徳富一敬から譲られた書によるものらしく、その書も家内で見ることができます。
母屋と梅花書屋と秋水書院は廊下で繋がっていて、現在はさまざまな遺品の展示スペースになっています。
「だから触っちゃダメだって、くまモン」
蘆花と夫人が愛用した立派な教会用オルガン。
明治36年に製造されたこの楽器は、今では日本全国でも数少ない貴重なものです。
「おっきなテーブルだモン」
「秋水書院」に目を向けると、とても大きなテーブルが。
これは家具屋に特注制作したもので、多くの作品がこの大机で執筆されたということです。
「蘆花記念館」に移動してきた3人。
ここでは原稿や手紙を始めとする遺品の数々。その他にも蘆花にまつわる様々な資料を見ることができます。
黒田清輝が描いた「不如帰」口絵の原画や、当時世間を騒がせた運動家・安重根の書なども展示されています。
「蘆花さん、大したモンだモン」
明治・大正時代に思いを馳せるくまモンでした。
公園内には蘆花が植えた竹林が大きく育っていました。
蘆花夫妻のお墓におまいりする3人。
「安らかにお眠り下さいだモン」
「とーっても広い公園だモン。」
蘆花恒春園内にはこんな広場もあるんですよ。
遊びに来ていた子どもたちと一緒に駆けまわるくまモン。
「アスレチック広場で勝負だモン! ばっ!先に登られたモン」
「こっちは制覇したモン! いい眺めだモン」
「花見も一応できたモン☆」
「今日はたっぷり蘆花さんの事が分かったモン。Sさんサンくま~☆」
「『蘆花恒春園』を『くまもとサプライズin東京・第14号』に認定だモン!」
9月から、東京のなかのくまもとゆかりの場所を紹介してきた「くまもとサプライズin東京」。
ひとまず今回の第14号で終わりとさせていただきます。
ただ!首都圏・東京には、まだまだくまもとゆかりの場所がたくさんあります。
再び、くまモンとお兄さんが調査に乗り出す日はそう遠くないかもしれません!
たくさんネタを投稿いただいた皆さん、いつもこのシリーズを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
最後の締めはやはり、このセリフでしょう・・・
♪はい、おしまい!あとぜき!♪
皆さん、最後まで本当にありがとうございました!
「蘆花恒春園」
URL: http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index007.html
所在地: 東京都世田谷区粕谷一丁目
TEL : 03-3302-5016(蘆花恒春園サービスセンター)