「モンモーン♪」
「おっ!くまモンご機嫌だね。何見てんの?」
「あっ!『八重の桜』じゃない!くまモン、大河好きなんだ~」
「だモン!くまもとにも関係があるから興味モンモンだモン!」
「えっ!?『八重の桜』の舞台は東北でしょ?何でくまもとなの?」
「お兄さん、“めっ!”だモン!勉強が足りないモン!」
さて、皆さんは現在の大河ドラマ「八重の桜」をご覧になっていますか?
主人公は、同志社大学創始者の新島攘の妻として知られる「新島八重(にいじまやえ)」ですね。
会津戦争時に、断髪・男装し、鶴ヶ城籠城戦で最新銃・スペンサー銃を手に奮戦したことから、
後に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた女性です。
この新島八重と親しい間柄にあり、深い親交があったのが、くまもとが生んだ偉人「徳富蘇峰」です。
今回は、新島八重とも関係のあった明治~昭和のオピニオンリーダー「徳富蘇峰」についてご紹介します。
「今日は、徳富さんの記念館に行って、お勉強だモン!」
「今回は頼りがいあるね!では、くまモン先生お願いします!」
というわけで、神奈川県にある「徳富蘇峰記念館」にやって来たくまモンとお兄さん。
ここには蘇峰にまつわる貴重な品々が数多く保存・公開されています。
昭和32年に95歳で亡くなるまで、明治・大正・昭和にわたって言論や出版など広い分野で
オピニオンリーダーとして活躍した熊本出身の偉人、徳富蘇峰。
「徳富蘇峰」について、詳しくはこちらをご覧ください。
本年度はその生誕150年という節目の年でもあることから、「蘇峰の秘蔵写真150枚に見る明治・大正・昭和展(6/30まで)」が開催中とのこと。
2人の興味も高まります。
「かながわの花の名所100選」に選ばれた園内の梅は、2月が見頃です。
この日は梅がだいぶ花開いているようでした(2月下旬取材時)
「きれいな梅が咲き始めているね!くまモン」
「梅干しと大盛りご飯食べたいモン・・・」
「えっ・・・!?何か言った?」
皆さん、梅の花がきれいでしょう!くまモンは花より団子のようですが・・・
さすが、「神奈川の花の名所100選」に選ばれていることだけはありますね!
館内敷地には、樹齢300年の古木もあります。
ちょうどこの日に梅園で行われていた「野点の会」でちょっと一服。
「お抹茶、おいしゅうございますモン☆」
こちらは今日記念館を案内してくださる塩崎さんです。
「塩崎さん、今日はよろしくま☆」
開催中の「蘇峰生誕150周年記念・明治大正昭和写真展」を見入るくまモン。
3つの時代を通して、徳富蘇峰が本当に様々な方との交流があったことがうかがえます。
阿蘇大観図は圧巻の作品!くまモンもお兄さんも真剣に見入っちゃいました。
「蘇峰先生、ボクもいつか立派なおとなになれるかモン?」
冒頭ご紹介した「新島八重」。
徳富蘇峰に差し出した6通の手紙を一堂に展示する手紙展が現在開催中です。
大河ドラマ「八重の桜」で新島八重に興味をお持ちになった方は、展示会を鑑賞
してみてはいかがでしょうか?
新島八重からの6通の手紙。
新島襄亡き後、蘇峰の気遣いに対してのお礼から始まっています。
時にお祝い、時にお見舞いや相談をしていたようです。6通の手紙を通じて、蘇峰と八重の深い信頼関係が伝わってきます。
食い入るように近くで鑑賞する部長・・・
部長が見ているのは、「国民之友」。
25歳で上京した蘇峰は、明治20年に東京銀座で出版社の「民友社」を設立します。
そして総合雑誌の草分けとなる月刊誌『国民之友』を創刊。3年後には『国民新聞』を発行します。
これらを通じての評論は、当時の若者から支持を受け、一躍時代の寵児となりました。
蘇峰が時代のオピニオンリーダーと称されるのもうなずけますね。
「フムフム・・・これは立派な大書だモン」
『近世日本国民史』は、大正7年(1918)蘇峰56才の時に寄稿され『国民新聞』に掲載されるとともに順次刊行。
戦時中は紙の不足などのため中止され敗戦後は執筆も中断しましたが、昭和27年(1952)に全100巻が完成しました。
織田信長の時代から豊臣政権・江戸時代・幕末維新期・西南戦争までを綴ったもので、個人編著の歴史書としては世界でも屈指の規模です。
記念館から刊行されている書物。蔵書の目録と「蘇峰とその時代」。
「興味がある皆さん、よろしくま☆」
「お兄さん、ちゃんと勉強できたかモン?」
「もちろん!徳富蘇峰がすごい偉人だってことがよくわかったよ。記念館周りの梅もすてきだし、落ち着いた雰囲気がとても気に入ったよ!」
「お礼は馬刺しかあか牛ステーキでよかモン☆」
「『徳富蘇峰記念館』を『くまもとサプライズin東京・第10号』に認定だモン!」
「そしてまた近いうちに、『東京の中のくまもと』紹介するモン☆」
それでは、第10回「くまもとサプライズin東京」はこのへんでおしまいに。
♪はい、おしまい!あとぜき!♪
「徳富蘇峰記念館」
URL: http://www2.ocn.ne.jp/~tsoho/
神奈川県中郡二宮町二宮605
TEL: 0463-71-0266 FAX: 0463-71-0677
休館日: 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)
開館時間: 10:00~16:00
入館料: 一般 700円 高校・大学生 500円 団体割引 (10名様以上)1割引き
※特別閉館日: 年末・年始1週間、夏期・第3週1週間