くまモン in 東京

【くまもとサプライズin東京】第5回~永青文庫~

皆さん、こんにちは!

皆さんからの投稿などをもとに、くまモンが「東京の中のくまもと」に出没し、

その魅力をくまモンがPRする「くまもとサプライズin東京」。今回は第5回目になります!

今回、くまモンがお邪魔したのは・・・・・

 

モンモ~ン~♪(フンフ~ン)




「どうしたの、くまモン?えらくご機嫌じゃない!」

分かるかモン?今日はこのへんの毛並みの具合がものすごくオシャレなんだモン♪」

「ごめん。。全っ然分からないんだけど・・・」

何でかモン!ほら!ここをよく見るモン!毛並みがとてもなめらかだモン!」



うんうん。まあ、そうだね・・・。でも、くまモン、身だしなみ(毛づくろい?)に余念がないよね~。」

「お笑いのセンスはもちろん、美的センスもなかなかのモンじゃない?」



「そうかモン?
ボクがオシャレなのは、きっと細川文化美的センスがボクの中に息づいているからだモン!」

「細川文化?」

「細川家を知らないのかモン?お兄さん、「めっ!」だモン!今日は、みっちり勉強だモン!」

「ちょうど読者の方から、いい情報が入ったから、一緒に行こうモン!」

 

さて、皆さんは、「細川家」をご存じですか?

細川家は、肥後(くまもと)を治めたお殿様です。

1632年、江戸時代初期、加藤家改易後の肥後熊本に細川家が入国し、それから明治維新まで、肥後54万石を治めたのが細川家。

 

細川家は、歴代当主が、お茶や能、歌などの文化を愛し、美を追求してきたことで知られています。

その文化遺産の数々は、時を越えて現代人をひきつけています。


ちなみに、第79代総理大臣でもあった「細川護煕(もりひろ)」さんは、肥後細川家の18代当主というのはあまりにも有名な話!

細川護煕さんが陶芸家や茶人として現在活躍されていることからも、歴代当主の「文化を愛する」すがたが見えてきますね。

 

そして、長きにわたる細川家の統治により、美を愛する歴史文化は、熊本県民の中に受け継がれているともいわれています。

それはもちろん、くまモンにも・・・・・!?



「Sさん、投稿サンくま~☆

くまモンとハグされているのは、今回、情報を投稿してくれたSさんです。

大のくまモン、熊本ファンとのことで、くまモンもとっても喜んでましたよ!



「永青文庫(えいせいぶんこ)
にやって来たモン!」

「すごく静かで落ち着いたとこにやって来たね、くまモン。」

だモン!ここには細川家ゆかりのお宝がわんさかだモン!


今回三人が、訪問したのは、文京区目白台の閑静な住宅街の中にある「永青文庫」

永青文庫とは、「美術の殿様」と呼ばれた細川家第16代当主の護立(もりたつ)氏が、昭和25年に設立した財団法人です。

 

所蔵品は、細川家700年の歴史の中で受け継がれてきた大名時代のお宝に加え、護立氏自身が世界中で収集してきた一流の美術品などで、ほかの大名家に類をみない日本有数のコレクションになっています。




敷地内は、都内とは思えないほど、ひっそりとした感じの雰囲気です。

一流の美術品をゆっくりと鑑賞するにはうってつけの場所ですね。



今回、館内を案内してくれる永青文庫の石井さんです。

「石井さん、今日はよろしくま☆

「いろいろ勉強させてほしいモン!」



「早速館内を色々見てみたいモン☆

石井さん、案内をお願いしてもいいかモン?」



石井さんに案内されて館内を巡ります。

永青文庫には、重要文化財や国宝に指定されるような超一流の美術品が集まっており、定期的に行われる展覧会で展示されています。

現在行われているのは、秋季展示「細川家に残る江戸の天文学」(~12月24日まで)です。



天球儀だモン☆とても年季が入っているモン」



こちらは、江戸の天文学者・渋川春海(しぶかわはるみ)が制作した、
細川家伝来の重要文化財「天球儀」



これほど大きな銅製天球儀の例はなく、作成経緯と製作年(1673年)が明記されており、
日本の天文学史上、最も貴重な資料のひとつです。


渋川春海といえば、日本最初の暦を作った人として知られています。

日本史で習いましたよね!皆さん、思い出してみてください(^o^)

 

ちなみに、渋川春海を取り上げた映画「天地明察」(主演はV6の岡田准一さん)が先般、公開されていたことは記憶に新しいですね。

映画をご覧になり、渋川春海に興味を持たれた方、永青文庫に見学に来られてはいかがでしょうか?



九曜紋(くようもん)付南蛮鐘だモン♪」



細川忠興(1563~1645)以来の細川家の家紋である九曜紋が大きく鋳出されています。

「どっかで見たことあるかたちかモン☆」



細川家二代目・細川忠興とその妻ガラシャに縁のある「九曜紋付南蛮鐘」

関ヶ原の戦いに先立つ慶長5年(1600)7月17日、石田三成軍に大坂玉造の

邸を攻められて自害した妻ガラシャ、(玉、1563~1600)の追悼のために

忠興が造らせ、小倉城下の南蛮寺に施入したと伝えられています。



ちなみに、ちょっとした雑学ですが、くまもとの郷土料理「からし蓮根」の
切り口がこの九曜紋に似ているということから、「からし蓮根」は、くまもとでは長らく

お殿様料理として門外不出とされていたんですよ!



紺糸威栗色皺包二枚胴具足だモン!立派だモン!」



こちらは細川家伝統の武具「紺糸威栗色皺(しぼかわ)包二枚胴具足」



「武士の集団で構成される大名家は、大名を総大将とする軍団であるため、

大名家では平和な時代でも武装を保持し、武器武具を絶えず調えた。

細川家の実質的な家祖である細川忠興(1563~1645)が工夫した三斎流具足歴代当主が踏襲した様子は、12代 斉護(1804~1860)所用の本作と11代 斉樹の栗色革包紺糸射向紅威胴丸胴具足との類似から知ることができる」記されています。

歴代当主が伝統・文化を重んじていることがここからもうかがえますね。



「細川家は茶道にも通じていたんだモン!」


 


こちらは千利休から忠興に伝来した「柿蔕茶碗」

細川家二代・細川忠興は戦国武将として活躍した人物でありながら、一方で、千利休の高弟に数えられる大変有名な文化人。

利休の教えを忠実に後世へと伝えた忠興は、「肥後古流」を残しました。

 

さて、今回石井さんの案内で展示物を色々見学させていただきましたが、これらは膨大なコレクションのほんの一部!

永青文庫は、「国宝8点、重要文化財31点を含む、およそ6,000点の美術工芸品と、48,000点の歴史文書を所蔵」しているんですよ(*_*)


今回ご紹介できませんでしたが、宮本武蔵が残した自作の書画などもコレクションされています。

永青文庫では、冬季展示「武蔵と武士のダンディズム」を2013年の1/5(土)~3/10(日)に開催される

とのことなので、こちらも楽しみですね(^^♪

 

こうした一流の美術品を、これまで守り伝えてきた方々がおられるということに思いを馳せて、コレクションを

堪能していただければと思います。



「石井さん、今日は分かりやすい説明、サンくま☆

「お兄さんもしっかり勉強できたかモン?」

「東京にお住まいの皆さんも、ぜひ一流の美術品を味わってほしいモン!」


「永青文庫を『くまもとサプライズin東京・第5号』に認定だモン!

「そしてまた近いうちに、『東京の中のくまもと』紹介するモン。たくさんの情報を待ってるモン。」

 

それでは、第5回「くまもとサプライズin東京」はこのへんでおしまいに。

♪はい、おしまい!あとぜき!♪

 

 

くまもとサプライズin東京・第5号

 

「永青文庫」 細川コレクション EISEI-BUNKO MUSEUM

所在地: 東京都文京区目白台1-1-1

開館時間: 10:00~16:30(入館は16:00まで)

休館日: 月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)、展示替期間、年末年始

交通: JR目白駅前より都営バス新宿駅西口行きにて「椿山荘前」下車 徒歩3分

TEL: 03-3941-0850

URL: http://www.eiseibunko.com

※入館料ならびに展示内容についてはHPでご確認下さい。